2006年10月16日(月)
咲く順
眠いが 予定より三日くらいずれこんだ
事務作業を 夜中もくもくとやる
取り付かれたように
単純作業をやりつづける歌を聞きながら
聞いていたのは今頃だが
宇多田ヒカルの 新譜
たまにこうやって ちゃんと歌詞まで
聞くたび思うけど この人って
魂が本当 古そうな感じがする
お父ちゃんやら お母ちゃんより
全然古いんじゃないかな 凄い聖者のような
綺麗で勇敢な魂
時々周りの環境の折り合いがとれなくて
其処のバランスで生じる孤独とか悲しみが
端々に独特な曲調の熱冷め感で書かれている感じ そして
いつも肝は据わっている
「誰かの夢が叶う頃」って 曲好きやな
やっぱり 「みんなの夢は同時には叶わない」
という詩が悲しく歌われていて
あ と思い出したのが
先日読んだ銀色夏生さんの本
夏生さんが庭に雑草の花をたくさん植えたら
絶対に一編に花は咲かず
日に日に咲く花が 今日はこの花たち
今日はあっちの花たちと 上手い具合に
順番に咲くのだそうだ
それが自然の心理なんだろうな
これを人の人生に
当てはめたら
例えば咲く雰囲気じゃなかったとしても
慌てず 煮詰まらず 手を引かず
しっかり根っこを
伸ばす作業なのかもそれが重要なんやろなあ
No.1331