2005年05月10日(火)
風を集めて
「それで僕も、風を集めて、風を集めて、風を集めて、
青空を駆けたいんです、青空を♪」<風を集めて>
by はっぴいえんど
これはyoga同士でありヒマラヤ圏の旅を共にした友人
チョビ セレクトのオムニバスのアンビエント音楽の
CDを焼いてもらった時
一曲だけ歌もがの 入っていてそれが この はっぴいえんど の
<風を集めて>だった この歌詞といい 曲調といい
細野さんのシャンティーな歌声といい<そうだよね?
今回の僕のインドの旅にぐっと馴染んで前から曲は
なんとなく知っていたけど 思いもかけずこの曲が
インドの旅中に心に染みわたったのだった
前に行ったNYの旅ではマッキーの「彗星」という曲で 前回の
タイランドがエルビスコステロの「She」だとしたら
今回の旅の主題曲はこの「風を集めて」に 決まりだイエイ
朝一番のサダルでタクシーの運ちゃんを
待たしながら中々離れがたくチャイを三杯も飲みつつも
ようやく黄色いタクシーに
乗り込みカルカッタ空港へと向かう そう今日でインドともお別れだ
必要以上にセンチに
なるのはよそうと心がけていたが 車の窓から朝のカルカッタの景色
を見て この曲をウオークマンで聞いた瞬間 もうジーンときて
運ちゃんにばれない様に
一瞬<一人ウルルン大紀行>となる その時 嗚呼インド俺も
こんなに好きだったんやな とようやく判る
インドはネパールのついでにチョコッとなんて思ってたが 実際は
オール インディーの旅で ネパールで疲れた心を癒すどころか
インドはそんな優しいものではなく
まるでぶったおれてる人間に喚起付けの
アンモニア水でも ぶっかけるように
この地は僕に全部サラケダシテ吐き出さして そして与えてくれた
きっと今時点やこれからの僕には これが必要だったのだろう
だから インド だったのだろう
インドはスローリーでシャンティーですばらしい国だと
この日記にもたくさん書いたが
それは 旅人の僕からの視点で 実際この国で生まれたインド人の
大半は貧しく カースト制度もあり この国で
インド人として生き抜く事は大変な事だと思う でもインド人達は
こんな先進国の甘えた中途半端な旅人の僕に
<オーケー ノープログレム 気が済むまでどうぞ>
と言ってるように 僕に居場所をずっと与えてほっといてくれた
事に感謝の気持ちで一杯だ
写真家の誰かがインドは何処を撮っても絵になる と言っていたが
それは この共存性から来てるのかもしれないなと思う
昔NYに行った時も あらゆる国 民族の人が同じプラットホームで
電車を待っているのを観て驚いたが インドはそれ以上に
僕みたいな旅行者から カーストの誰だろうと 善人だろうと悪だろうと
乞食だろうと 廃人だろうと
もしくは 鳥や虫 木々もすべての生命に居場所がある
それは善意からきているものではなく あたりまえ なのだ
客観的に見れば日本の方が遥かに均一されてて豊かで安全だが
その代り 居場所 を探すことはとても困難な事だと思う
それは 誰かを負かさないと居場所がなかったり
あの人たちは
駄目だとしないと自分の立ち居地を実感できなかったり
何か やりたい事
がみつからないと駄目だとか世間やマスコミなどが
うたう流れからそれたら もう終わりっていう風潮などなど
空気が薄くいつも圧迫されるようなところがある
でも インドは違う 今回の旅中 いつもの想念パターン
で日本での事や何かを思い詰めそうになるたび そんな事は問題じゃないよ と
インドは その度0に戻してくれた
だから 日本でよくある インターネット上で知り合って
集団自殺したいような方々は無理にでも一回
騙されたとおもって インドに来ることをお勧めします
たぶん 10人中 4人から6人くらいは 馬鹿みたい と
踏みとどまるだろうなと<笑
ど平凡でも駄目駄目でも
何もしてなくても まずは その場所に
居ることはとても奇跡的で貴重な事に気がつくから
そこから 始めれば本当は何も怖いものは無いんだよと
インドは僕に無言で何度も教えてくれた
<時々ボリながら...笑>
又 いつかインドに来るときもきっと
相変わらず 先進もせず 貧しくて汚れた街だろう
カルカッタも 心で観れば それは それは美しい
そう インドはなんて美しい国だったのだ!!
きっとこの国はこの地球の大事なバランスになっていると想う
そんな美しいインドと
この旅で出逢ったすべての生命を持つ方々に
心から感謝しています サンきゅ皆さん サンきゅインデア!!
そして 3ヶ月前 のぶくん が最後
言ってたように 僕も言わしてください I Lave India!!
No.787