2005年05月05日(木)
イスラム教徒と引っ張る
ヘビーな移動中は どうしてもシャンティにはなれない
夕べチョビと最後の飯を食ってグッドラック!!とデリー駅で別れ
やっと電車に乗り込んで寝台のベッドを確保して
横になって ウトウトしてたら イスラム教徒の若ぞう
に起こされ<席をかわって くれないか?>と言われ
<あああ!?>となる ここの席は おれいがい
イスラム教徒の方々が陣取っていて その若僧だけ向こうの
車両らしく変わってくれというのだ
元気な時なら すぐOKしたかもしれないが
何しろ疲れていたので <おまえ 一人になれねえのかよ 弱いなー
ダイタイ シャショウが来たらなんて言うねん NO NO>
と言うが ちょっとかわいそうかな
と思い 面倒だがそこまで着いていき もう
なんでも良くなって 判ったよ と言う
でも それに対して若僧お礼も言わないので 切れて
<おい サンキューは??> と言うと 唇を震わして<サ サンキュー>
と言っていた でも良く見ると そいつ背が2メートル10センチくらいあって
俺は物凄く見上げていた これじゃ
まるでインドで良く見た でかい牛に
ビびりながら吠えまくる 野良犬のようだった...
でも良く分からないが 若僧やっぱり変わらなくても良いと言いだし
結局そのままの席だったのだけど それからこっちにチョクチョク
来るたびにヤタラ俺に笑いかけて親切になってビスケットくれたりした
イスラム教徒の人達って独特の縦社会で 問題に
なっているのは一部で実際は真っ直ぐで良い人多そうだ
車内がザワザワ言ってるのので 目覚めると
向こうの車両からドドっと人が押し寄せて「キャー」
なんて言ってるので驚く なんや強盗か?テロか?なんて
訳も分からず インド人達の顔がマジ顔でビビッてるので
これは只事ではないなと思う
誰かが「そこの 緊急を知らせるワイヤーを引っ張れ」と言うので
イスラム教徒達と訳も分からず
力の限り一緒にワイヤーを引っ張る、、、、、 ワイヤーは固くて
なかなか反応しないが 電車はやっと急停車し
なんだったのかとイスラム教徒に聞くと「ファイヤー」と言う
どうも どっからか火が出たらしい 安全確認後やっと
又走り出したが しばらくすると又向こうの車両から人が
押し寄せてきて 再び綱引きのように
イスラム教徒達とワイヤーを引っ張る<笑
なんなんだこの電車は!!<汗 それもなんとか治まったが
原因は電気と関係してるのか..
電灯はしばらくツカズFUNも止まって
夜になると車内は真っ暗で暑く
子供たちが泣いたりしている が ここは我慢と絶える
大きな駅に着いた時 スペシャリストがやってきて
全ては改善されてやっと明りがつく そして深夜は又手に入った
村上春樹 にドップリはまって読む 舞台東京の青山とか
箱根なのだけど ふと辺りを見渡すと 紛れもないここはインド臭で
世界は沢木光太郎の<深夜特急>だった...
これって一年前くらい山の手線で なんだか疲れている時に
すがり付くように読んでた <深夜特急 インド編>の まさに
逆じゃない?
人間って 逆のものを求め続けるだけなのかな、、、
と思ったりしながら目が乾き眠る
そして チョビ 都会育ちで 六本木の高校を出ながら
見た目は歌舞伎町の夜にでも生きてそうなのに
実際は品川の誰もいない緑の公園で自然を一人求めに行ったり
インドでは
牛たちに自らお金をだして
パンを買ってあげたりする人は初めて見たものだ
ヨギー<ヨガの道を行く人>としての 道のりは互いに長い
固くても 何のその頑張ろう サンキュ グッドラック!
No.781