2005年03月20日(日)
素晴らしや いってんもの
そうくんと ここからバイクでけっこうある
アランボールビーチに行く
こじんまりとしているビーチで湖が近くにあり
小魚が泳いでいた
そこで物売りの少女達と話す これ買え あれ買え
とうるさいが しばらくすると違う話に夢中になって
笑い転げた後ボンヤリしている少女達
マダ子供やもんなあ
帰りは そうくんの知り合いの
ユリちゃんという女の子に偶然会い そこから
すぐ近くの彼女の泊まってる宿で お茶しながら
話す まったくそんな風には
みえないけれど そこで聞いた彼女人生は凄かった
初代コギャル全盛期のころ
あらゆる想像以上の裏街道を奪取するように駆け抜けて
全部に疲れて 自分の本当にほしいものは何だろう
と探したら それは島や海というシンプルなものと
気がついて今にいたったそうな...
そして もう一個
驚いたのは 去年のあの津波の瞬間にスリランカ
の海岸でボディーボードをしていたらしいのだ
「沖でボディーボードしてたから助かったのよ
いきなり浜辺で波が割れていくので
変ねえ って言ってたら 家がグシャて壊れていって..
訳がわからないまま カバンだけ見つけて非難して
だいぶん後で大地震だったって
わかったの わたしってラッキーよねえ ははは」と
アッケラカンと笑っていた 日が暮れるころ 俺も
初対面だけど本音がビシバシと出て話した
旅で人と出会う素晴らしさは 例えば
日常で毎日会う会社の同僚より深い話を一瞬で
出来てしまう事だ その度に思うのは
やっぱり誰もが物語を持っていると思う
それは深く知れば知るほどそれぞれに素晴らしい
いってんものだと思う
そこには日本で良く言う
負け組みも勝ち組みもなにもなく
<この言葉をインドで思い出すと笑える あまりに変で>
正真正銘その人にしか生きられない凄い人生なんだと思う
見かけがたとえ平凡なものであってもやはり
誰もがスペシャルなんだと
再確認したのだった<彼女の人生はけっこう派手だと思うが>
ゆりちゃんが<昔に比べたら質素だけど
海と島があれば凄い幸せだし
これからもますます楽しみなの> と言っていたのが
印象的だった 俺もますます自分流に精一杯踏ん張ったり
楽しんだりして 生きようと思ったのだった
そこまでは良かったが
帰りは 真っ暗闇でバイクのガソリン欠になり
テンパリまくりながら そうくん とガソリンを買いに行ったりした
一人だったら泣いてたな 間違いなく
No.736